金庫ついて
金庫には大きく分けて2種類あります。1つは、日本で最も普及している「耐火金庫」で、もう1つは、盗難や犯罪の防止を目的とした「防盗金庫」です。
耐火金庫
耐火金庫は、文字通り火災対策用の金庫です。あらゆるケースの火災を想定してつくられます。JIS規格では0.5〜4時間にわたる耐火試験、9.1mの衝撃落下試験(床落ち対策)などの基準を設けています。また、最近では、データ保存のためのメディアを火災から守る「データ・メディア用耐火金庫」もあります。
防盗金庫
防盗金庫は、防犯対策用の金庫で、耐火性能をも備えています。扉や蝶番、ダイアル等がバールやドリル、ハンマーなどの工具 による破壊行為やバーナーによるガス熔断に耐えられるようにつくられています。
(耐火性能のない「防盗庫」もあります。)
耐火性能の劣化
金庫の耐火性能は、内部に含まれる水分が蒸発してゆくため、構造上、年々劣化して行き、20年を過ぎると急激に低下します。 お手持ちの金庫の製造年月を一度確認してみてください。
盗難対策
最近の犯罪の傾向では、金庫を持ち去る荒っぽい手口が増えています。いくら防盗金庫と言っても、金庫ごと盗まれてしまえば、意味がありません。金庫を床に固定することにより、容易に金庫を持ち出せなくすることが、盗難対策には有効です。